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【発勁の変遷】武芸塾6年間でどの様に変化した?

2024年12月10日
読了時間: 3分

1.同調作用の原理


先端から先端へ動くと相手は同調し易い、筋肉を出力器官ではなく伝達器官として使用する。この原理が初期の技術だった。高木一行先生が30年ほど前から提唱していた。


当時、発勁の原理を解説していた人は皆無だったと思う。繊細精妙な意念のコントロールによる発勁も解説していたが、当時の私には全く訳が分からず「同調作用の原理」のみが強烈な印象として残っている。


佐川派大東流に通っていた初期、この技術を練習するうちに、合気上げを初め色々な技がスムーズにできる様になった。もちろん絶対では無かったが、全然、出来なかった所から一筋の光が垣間見えた瞬間だった。


身体の動きも変わり、武術的な動きができる様になる。これは佐川派大東流にも無く(説明を聞いたことが無い)、「同調作用の原理」の成しえる技だ。


武芸塾では初期に学ぶ技術で、指足順動や居つきの無い身体を作り上げる重要なものでもある。ここから、勁力・意念の流れが加わるとより効きが良いことに気付いていく。



2.勁力・意念の流れと方向


「同調作用の原理」に加えて、物質世界では見ることは出来ないが、勁力・意念の流れをイメージするとより発勁が有効なことに気付く。


遍流創出や深流創出ではなく、あくまでも相手の身体に勁力を効かせて技をかける。


通常の力では相手とぶつかってしまうので、一般的には知られていない、ほとんど耐性の無い力、勁力で相手とのぶつかりを生じさせずに技をかける。


そして、イメージよりも深い次元、無段階別次元まで影響を与えるように発勁をすると、より効きが良くなる。深い次元、無段階別次元を感じつつ、そこにも影響を与える様に行うと映像にも違いが、独特の雰囲気が表れる。




3.意念非衝による発勁


2024年9月頃から、発勁・勁力が全く効かなくなってしまった。その原因として、遍流創出の稽古をする様になったため。正中心練磨と遍流創出によってレベルアップしているから良いことではあるのだが、初歩の技術が稽古できなくなるのは問題だ。


遍流創出は、相手の肉体に働き掛けず空間に働きかけるので、より察知され難くなる。


しかし、受け手にこの耐性が付くと、発勁・勁力は肉体に働き掛けるため察知し易いもの(居つき)となってしまう。これでは発勁・勁力の稽古が出来ないと危惧していたのだが、二月ほど経過した頃、明るい兆しが見えてきた。


垂直落下や意念非衝(前回の記事)の稽古をすると、相手の意識と微妙にぶつかり意識の壁が生じているか?いないか? が分かるようになる。


この見えないが存在する意識の壁を生じさせず、相手の意識とぶつからずに隙間をすり抜ける様に意念を通すことが可能になる。なんと、この感覚を用いた発勁・勁力は通用する。


今までは気付けなかったが、これまでの発勁・勁力は微細な居つきを生じていたのだ。



※前提として受け手は化勁をせずに抵抗する


一般的には知られていない力、相手とぶつからない力である発勁・勁力を使う

↓

発勁・勁力が効く

↓

遍流創出などで繊細な感覚を養っている人に発勁・勁力を使う

↓

察知されてしまう

↓

意念非衝(相手の意識とぶつからず、察知されない)を含んだ発勁・勁力を使う

↓

発勁・勁力が効く


現在、この様な流れで変遷している。意念非衝はうっすらとは感じていたし、上級者もこれを多少は無意識のうちに行っていたため初級者より発勁・勁力を効かせ易かった。


しかし最近は「意念非衝」と名称を付けるほど意識し、この技術を取り入れ稽古しているので、より高度な発勁・勁力へと進歩している。


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