先日の稽古で、正中心練磨の姿勢を決めて相手を崩す、実験・検証をしてみた。
稽古に参加した塾生、全員に技をかけて、それぞれの人に効くのか? どんな反応をするのか? 皆、それぞれ反応が違うので興味深い。特定の人だけ、やり慣れた人だけで決めると判定を誤りかねない。
私自身、練功が進んでいるので技の効く確率は高いが、微妙な違いを分かり易く反応してくれる人が中にはいる。今回は一人、分かり易く、効く効かないの反応があった。それを頼りに、他の人にも微細な違いを確認してもらい、何が良くて何が悪いのか? に気付くことが出来る。
本当にもう、教科書に無い所を進んでいるので、この様に手探りで新しい技術を見つけるしかない。とは言え、これはこれで、まだ見ぬ地を発見できる冒険の様で楽しい。その積み重ねで今がある。技を受けてくれる人達には感謝である。
正中心練磨に移行してからよく使う技術を上げると・・・
発勁・蓄勁
エントロピー増大・エントロピー減少
凌空勁
加速度的(呼吸・全身膨張)
外界認識
夢の力
均衡・不均衡
共振
意識体の操作
「あれ?正中心練磨に移行していないけど既に習っている」と思った方もいらっしゃるだろう。それらの技術は、正中心練磨を行っていて気付いた技術をフィードバックしている技術なのだ。意識体の操作、共振、夢の力など。夢の力は、皆、夢を見ている、体験しているので、要諦を解説すると直ぐに使いこなせる。とても良く効いて、しかも簡単だ。他の技術や練功は必要ないのでは? と本気で思ってしまうほど。
今回、試した技術は、最先端中の最先端だ。
外界認識
エントロピー減少
外界認識とエントロピー減少
遍在のエネルギーで動く
結果は、1,2,3は、技が効く人が殆どだが、中にはぶつかって動かない人もいた。4は全員に不思議なほど技が効いた。
4以外は、微細な力のぶつかり合いが生じ、それが人によっては大きく出て、技が効かなかったり、ほとんど見た目には変わらず技が効いたり、と千差万別の結果となる。でも、よく観察してみてもらうと、本当に繊細な力のぶつかり合いが生じていることに気付く。この微細なぶつかりに反応してしまう人もいるのだ。
論理的に考察すると「遍在のエネルギーで動く」以外は意図が働いている。相手をどうこうしよう、空間をどうこうしよう、と何かを仕掛けている。
ところが「遍在のエネルギーで動く」は、正中心練磨で知覚できた感覚のみで、ただただ動いているだけ。そこに1,2,3の様な意図は無い。
だからと言って、1,2,3の技術が使い物にならない訳では無い。
外界認識が出来ていれば、意識が上に上がらず日常生活でも的を射た決断、言動が今まで以上に出来るようになる。
エントロピー減少も日常生活の要所要所で使えば、目標、目的を達成する確率が上がる。物事がスムーズに進み易くなる。
寧ろ、こちらの方が大切なのではないだろうか。武術の上達だけでは、ここまで夢中になれない。
この辺りの実情も心に留めつつ、今回の検証に話を戻そう。
遍在のエネルギーを感じながら動いていれば、武術・武道は万事解決なのか? となる。そして、昔から言い伝えられて来た「大自然と一体に、宇宙と融合する」に帰結するのだろうか・・・?
実は「大自然と一体に、宇宙と融合する」は、初期の頃から試している。全く上手く行かない。技が効かない。武芸塾内の話では無く、佐川派大東流に通っていた頃も含まれるので、他流派で試しても同様だ。
そのため、武芸塾やプログラムでは一切、勧めていない。試しにやってみると納得できるだろう。この物質世界で一つになると、融合すると、気が抜ける様な感じに陥る。多少、練功している方であれば、拒絶したくなる感覚だ。
では、遍在のエネルギーを感じて動けば上手く行くのかと思い、正中心練磨に移行していない塾生にやってもらうと・・・出来ない。 そう、遍在のエネルギーを知覚できているからこそ運用できるのだ。
遍在のエネルギーは、深い次元・無断階別次元をどんどん突き進み、根源のエネルギーに辿り着いた世界。大自然や宇宙と一つには、この物質世界の範疇で行ってしまうだろう。ここが歴然たる違いだ。
2023年11月時点で、技として有効な「遍在のエネルギーで動く」だが、ここに至るまでには、やはり、色んな技術を使いこなせる様になって、その積み重ねで正中心練磨の各種技術を学び、意識せずとも出来ている状態にまで自分の身体に覚えこませないと、先には進めない。
ここまで来れば「大自然と一体に、宇宙と融合する、の意味するところは分かるけど、それじゃ皆、出来るようにならないし、あいまいだよね」となる。
今、私は「遍く存在するエネルギーである、遍在のエネルギーと一体、融合している、遍在のエネルギーそのもの」と言う感覚にある。
