top of page
不完全、購入して学んで完成する画像_edited.jpg

崩す時の持ち方は動画内で確認できるが、何故崩れるか?の解説をしていない。今回は、この種明かしをしたい。




基本中の基本、同調作用の原理


脱力で技を防ぐ、技をいなす人が、たまにいる。その時の対処法になるので、知識として知っておくと後々、役立つ時が来るかも知れない。


動きでは全く分からないが「同調作用の原理」を使っている。引き潮・満ち潮だ。


引き潮(化勁)で相手を崩す。その崩れた状態を持続させたまま満ち潮(発勁)の流れに合わせて引き崩す。「持続させたまま」引き潮から満ち潮に移行する。


初級者がやる失敗例、引き潮と満ち潮を別物と捉え、せっかく引き潮で崩せたのに切り替えてしまい、いざ満ち潮をやろうとした時には崩しが消えてしまって発勁が成功しない、と言うことが、よく起こりがちだ。夢から覚めさせてはダメ。


武芸塾以外の人に試してみようとやる時は尚更だ。失敗したらどうしよう…と緊張しながらやらなければならない。絶対に夢から覚めさせないと相手の気持ちよりも強い心でやらなければ成功しない。



夢から覚めさせない感覚が分かると、わざわざ、引き潮(化勁)をする必要が無くなる。その感覚にしようと思った瞬間に、相手は崩れる。


この技術を使うので、見た目では分からない。稽古では、より精度を高めるため丁寧に「同調作用の原理」引き潮・満ち潮を行う。慣れてきたら、引き潮を行わずに瞬間にその感覚を再現できるように持っていく。


私自身、一人稽古の時は今でも毎回、引き潮・満ち潮を行っている。より繊細に正確に、先端から先端へ動くことを心掛けて。



脱力の危うさ


脱力と言っても色々なケースがあるので、今回は技を防御する観点で見て行きたい。脱力した人に技を掛ける練習なので、脱力&化勁ではない。


脱力&化勁だと動画の様に崩れない。しかし、その上の技術である肥田式などを使えば対処できる確率はグンと上がる。



話を戻して、受け手は脱力しているので強くない。そのため同調作用の原理が効きやすい。単に上から下へ押し下げる動きをすれば、腕が下がっていなされてしまう。


そのため、下げる瞬間に相手の手や指を掴んで引き下げる。すると「脱力=力が入っていない状態」なので、軽い力で引き崩すことが出来る。この様なカラクリで行った。


今回は、相手と同調して柔らかい力で技を掛けているから問題ないが、肥田式で技を掛ける場合は、同調作用の原理とは比べ物にならない程のパワーになる。


するとどうなるか? 手首、肘、肩のいずれかを痛める、もしくは脱臼する可能性がある。そのため、武芸塾の稽古では身体を固めて防御しましょう、と常々言っている。


身体を固めて、どこか一か所にダメージが行かないように、耐えられない時は全身を動かして崩れた方が身のためだ。肥田式、正中心練磨の精度が上がれば上がるほど、痛感する。


養神館合気道、光輪洞合気道、佐川派大東流と経験してきて思うのだが、肥田式・正中心練磨で技を掛けるということは、比べ物にならないほどの破壊力がある。


いつも受け手なってくれる初期メンバーは、佐川派大東流時代からの10年以上の長い付き合いだ。


佐川派大東流に通っていた頃とは、抵抗する力にも格段の差がある。練功によって身体が強くなっているは勿論、肥田式、正中心練磨で技を受ける時に自分の身体を守るためでもあるのだ。

 

先日、YouTubeにアップした動画「同調作用の原理 身体編」の補足解説と○○部分の種明かしを、これを速く行えば発勁になる。


YouTubeではバンバン重要な箇所をカット、ピー音を入れている。この正中心練磨ブログでは、カットしていない完全版を公開している。


知れば「そう考えるのが当然でしょ」となるかも知れないが、長年の練功で磨いた感性で行うと革命的と言っても過言ではないほど。今後の動きが劇的に変化して行くであろうことを感じる。



同調作用の原理、今回は身体編を3段階に分けた。

  1. 順番に動く

  2. 脱力

  3. 骨のたわみを使う


1は、先端から先端へ順番に動くと目の前の相手は同調してしまうと言う法則を用いている。これが本来の同調作用の原理だ。


これを高木一行先生は仰っていた。実は、それ以上のことを言及していない、と記憶している。


居つかない、エネルギーの流れなどは、私と初期メンバー、そして大東流での稽古時の検証で気付いたこと。合気の初歩と言っても良いだろう。もちろん大東流でも有効だった。



2は、武道・武術、スポーツでも使われている脱力のハイレベルバージョン。


過去に一度だけ、高木一行先生の脱力を受けたことがある。非常に重たい腕と衝撃で、当時は何故こんなことが出来るのか全く分からなかった。同じ人間の筈が、こうも違うのか?と不思議でしょうがなかった。


そうなのだ、私自身、今となっては出来て当たり前のこととなっているが、分からない出来ない人にとっては衝撃的なことなんだと、自分の過去を振り返ると実感が湧く。


腕の重さは3~4Kgある。これが物として落下するとかなりの衝撃がある。本来は人としての当てよう、押し下げよう感が出てしまう。それを出さずに物として落下させるには訓練が必要だ。


コツは如何に物として腕を扱えるか?にかかっている。少しでも人としての感情や気持ちが含まれてしまうと、相手に伝わり反応されてしまうので、脱力してるつもりでも精度の甘い脱力になる。ここの修練が進むと相手を「反応する・反応させない」の操作も可能になる。


1の「順番に動く」にこの脱力の感覚、動きを加えると、より効きが良くなる。



3は、骨のたわみを使う。


バネの様に使う。ただしイメージレベルではなく、ここ迄、練功で培った繊細精妙な感性で、リアルに骨がたわむ感覚を感じながら行う。特に脚や腕の長骨が感じ易いだろう。


たわみの動きに1、2を合わせる。


骨のたわみは、1週間前に気付いていたのだが、運よく?その週の稽古で、動画内で受け手になってもらった方に伝えていなかった。そのため、動画では何をするかの情報を一切、与えずに行うことが出来た。


結果は動画をご覧になれば分かる通り、大きな効果があった。「骨のたわみを加えるとより効くのではないか?」の予想が合っていた。


最近は、この骨のたわみに合わせて動けるように訓練している。この革命的な感覚や動きは、新たなバージョンアップとなるだろう。こうして少しづつ有効な技術を積み重ねるので、自身のパフォーマンスがどんどんアップして行く。

 
bottom of page