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不完全、購入して学んで完成する画像_edited.jpg

令和元年(2019)11月1日に武芸塾を立ち上げてからもう少しで丸6年が経過する。


練功は武芸塾を立ち上げる以前から行なっていたが、武芸塾立ち上げ時期を初期として考えると、同調作用の原理も考え方と捉え方がだいぶ変化した。


この技術は、30年以上前に肥田式強健術を大々的に紹介した、高木一行先生が秘伝でも公開した技術だ。当時、この技術の凄さは何となく分かっていても体現はできなかった。


今現在「同調作用の原理」と言っている人を見かけないので、この技術を継承、修練している人は皆無なのではないだろうか? 非常に勿体無い。当時の私と同様、この技術の凄さは何となく分かっていても体現が出来ず、いつしか忘れ去られてしまったのではないかと思う。


そう考えると私は非常にラッキーだ。この技術のお陰で、蓄勁・発勁ができる様になり、佐川派大東流でもグングン上達することが出来た。


ただし、格闘技でも自然にその様な動きをしている人がいる。華麗な動きで、寝技で押さえつけられた所から抜け出している光景を動画で見たことがある。究極的には生物にとって効率の良い動き方なので、勘の良い人はその様に動けるだろう。


因みに佐川派大東流では、同調作用の原理の様な確実明快な技術は、比較すると無い。


  • 伸長力

  • フワッとした感じ

  • 糸に引っ張られる様に動く

  • 相手を意識し過ぎない


これを何年も何十年も、ただただ鍛錬する。そして、運が良ければ合気を悟れるかも知れないし一生悟れないかも知れない… その人次第である、とこの様な感じだ。


上達できないのも無理からぬ話である。当ブログ読者には他流派、他武道を学んでいる方がいらっしゃると思うが、心当たりがあるのではないだろうか? 効率よく鍛錬・練功をすれば、何年も何十年もかからずにあっという間なのだが。


正直、日本武術より中国武術の方がシステマティックで何十年も先を進んでいる様に思う。伝統的な日本武術はいつまで経っても追いつけないだろう。喜ばしくない話だが、認めざるを得ない。


しかし、それらの技術を日本人が知って修練すれば、圧倒的に日本人の方が上手くなる。繊細な感覚、豊かな感性、道徳心、民度・・・圧倒的な差があるので、日本人が行う発勁のレベルは歴然としたものになるだろう。



それでは私が体験している同調作用の原理の変遷を記載すると・・・



1.身体を先端から先端へ動かすと同調し易い(高木先生が提唱していた内容はここ)

↓

2.そこに意念、勁力の流れを加えるとより効きやすくなる

↓

3.居ついていない意念、勁力で行うと、より良くなる(私が佐川派で行なっていたレベル)

↓

4.その意念、勁力の流れをイメージレベルの浅い所から、より深い次元・無断階別次元まで動かす様にすると更に効きやすくなる

↓

5.相手を意識せず、空間の流れを作り技をかける

↓

6.正中心練磨、遍在のエネルギーが分かると遍流創出で行う様になる



遍流創出になると、想った瞬間に遍在のエネルギーに満たされた空間が動き出す。意念で動かすのでは無く自然に空間が動き出す。これが手に取る様に分かる。


現状、分かっている範囲はこの様な感じだ。まだ遍在のエネルギーが分からないと言う方でも参考になるのではないだろうか?


特にこの部分が重要だ。

「意念で動かすのでは無く自然に空間が動き出す」





 

YouTubeではそこまで深く話せなかったので、ここで詳しく解説、補足したい。



元々は、高木一行先生が25年以上も前に提唱していた技術だ。高木先生が何処でこの技術を知ったのか? 中国武術の秘伝か、内的鍛錬法の秘伝書からか、この辺りは分からない。


因みに、この内的鍛錬の秘伝書は塾生で一人が英語版、もう一人が日本語版を持っていた。皆さん凄い、研究している。


その技術を熟練し発展させたのが今回の動画となる。


では、実際に私が気付いた経緯を記したいと思う。


1.同調作用の原理を学んだ当初は・・・

25年以上も前に知っていながら当時は、一緒に練習する相手も無く、全くできなかった。出来る人を目にするのは高木先生のみなので、出来ることが信じられず、そんなに重要視していなかったし練習もしないで、ほったらかしだった。


2.同調作用の原理を実際に試してみる

養神館合気道、光輪道合気道、佐川派大東流合気柔術を学びながら、個人練習で稽古仲間と試す様になる。やってみると普段ぶつかってしまう合気上げが、ぶつからずにスムーズに上がって皆んなと一緒に驚いていた。


3.肥田式強健術(正中心練磨)の鍛錬に入って見える世界、感じる世界が変わる

練功によって、深い次元・無段階別次元に意識が移行することを積極的にやり出して、同調作用の原理の時に起こす波、引き潮・満ち潮の見え方、感じ方が変わった。今までは単に、イメージレベルで肉体の波と指先から無限大だったのが、そこに連なる深い次元・無段階別次元も操作する様になる。するとガラリと雰囲気も変わって、当時は面白がって動画に撮ったりもしていた。下記の動画。



4.遍在のエネルギーを体感し活用する

この頃には、佐川派大東流からも離れて武芸塾のみで練功している。全ては、遍在のエネルギー(大元、根源と同意)から形作られ(発勁)そして戻る(蓄勁)ことが肌身で感じられる様になり、これも活用して同調作用の原理を行う様になる。すると今まで以上に技がかかり易くなった。多少の化勁であれば関係なく出来る様になった。色んな検証で化勁されたら不可能だと思っていたが、遍在のエネルギーほどの深い部分まで活用すると可能となることを知る。


5.蓄勁と発勁がセットだと効きやすい

セットだと効きやすい、非常に察知され難いことに気付く。それならばと、右腕から蓄勁し左腕から発勁すると言う、身体の一部分だけ使っても技が効く。寧ろ、身体が動かない分、更に効く様になった。もっと細かく親指から蓄勁して、手の甲から発勁でも同様だ。この実験をして尚更、蓄勁と発勁がセットだと効きやすい、察知され難いと思わざるを得なくなる。勿論、深い次元・無段階別次元や遍在のエネルギーも総動員している。


6.遍在のエネルギーの世界のみで波を起こす

ここでは身体を考慮しない。ただ長年、練功してきた賜物なので誤解なき様に。遍在のエネルギーの世界で、今までの波を作る、感じる。蓄勁と発勁。その発勁に合わせて身体を動かす。どの様に動かしたいか? どの様にしたいか? も考慮、操作しつつ。私はこの波をリアルに触覚と同レベルで感じている。


7.天蓋共振もプラス

6の技術に天蓋共振も加える。天蓋と空間が共振し形作られる世界が感じられる様になると、これも活用できる。このエネルギッシュな共振によって起こる波を活用する。身体は動かずとも、その世界では蓄勁・発勁、引き潮・満ち潮が起きている。受け手は、6の時点でも察知しにくいのにそこに天蓋共振も加わると・・・その違い、凄さは動画でご覧になってよく分かると思う。


以上の様な流れで同調作用の原理が発展している。年月にして25年以上。この先どの様に発展して行くのか? 生きている間に何処まで変化するのか? とても楽しみである。




 


この技術は、もう皆さんご存知の「同調作用の原理」である波だけで全ての技をかけている。


  • 引き潮・満ち潮

  • 蓄勁・発勁


ここ最近の講習会では、この同調作用の原理のみで色んな技を試した。指足順動より動きの起こりが察知できない分、いつ来るか分からないため受け手はキツい。この時の参加者は皆、良い意味で、いつも以上に身体に負担がかかっていた様だった。


指足順動でも正確に行えば技は効くが、同調作用の原理で動けば更にぶつかりが無い。動画を見ている分には、同調した二人を見ているから、今まで以上にぶつかりが無く、気持ちが良い。


ここで、指足順動に何故、拘るのか?を記載しておきたい。


合気道では、指先から順番に動かす考え方は、ほぼ無いと思う。元々は佐川派大東流(他流派は関わっていないため不明)の考え方だ。「手指先行」と言われていた。身体より手指を先に動かす。


しかし、そこから先があまり詳述されない。この辺りが秘密武術の表れかも知れない。なのでご想像の通り、上達が甘くなってしまう。更に言えば、その団体全体のレベルアップも甘いものになってしまうだろう。身を守るために全てを公開できないのは理解できるが…悩ましい問題だ。


同調作用の原理は、先端から先端へ動くと同調し易い、この原理を用いる。


これを知っていたため佐川派大東流に通っていた当時でも、真面目に出来る限り順番に綺麗に身体を動かす訓練をしていた。そうなると、一種、独特の動きになって来る。


佐川派大東流ではその様な動きはしないので、師範に変に思われないかな?と多少、心配しながら稽古していた。


しかし高木一行先生は、その独特の動きをしていたし、私もそれが格好良いと感じていたので、目標に練習していた。


中々、お目にかかれないと思うので、高木一行先生の蓄勁・発勁で動いている動画を紹介(指足順動ではない)。因みに、高木先生は包み隠さず全ての技術を公開していた。30年以上も前からこのスタンスだから、かなり先進的な発想の持ち主だった。



この様な動きを見ると、ちょっと武術家として別格に見えてしまう(実は高木先生ご本人は武術家と思われたくなかった)



指先から動くことは、訓練をしていない人間には無縁の動きだ。そのため、とても察知されにくい。一般の人が行わない動きなので、武術にはうってつけの動きとなる。


そして佐川派大東流でも有効かつ必須の動きなので、武芸塾でもその様に指導している。ただし、より正確に分かる様に、上達できる様に「指足順動」と呼称している。


今までの指導では、

  1. 先ず技をかける前に、フワッとした感覚、凌空勁、化勁、同調作用の原理の感覚(蓄勁で崩す感覚と言えなくも無い)、蓄勁などで相手を崩す。

  2. 次に、技をかける時は、指足順動としていた。



ところが今回は・・・

  1. 指先から波が起きて(ここは指足順動)足裏に到達、ここまでが蓄勁

  2. 足裏から指先へ順番に動く、ここが発勁


技をかける時の発勁が、指足順動ではなく足→指へ順番に動く。


どちらでも技は効くので、両方とも器用に使いこなせる方がより上手な人になれる。どちらか一つ、と決めないで練習していただきたい。


とは言え、同調作用の原理のみで技をかける方が、本当に気持ちが良い。私も体感して思うが、しかし受けは今まで以上にキツい…。

 
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