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不完全、購入して学んで完成する画像_edited.jpg

前回の記事に続く内容。前回の記事はこちら


私は、正中心練磨に移行してから足裏のベクトルは用いていないと先述した。自然に、足裏に対しても腰腹同量メソッド(身体・意念の全身膨張)の一部として捉え練功していた。

足裏のベクトル(足裏を化勁)
足裏のベクトル(足裏を化勁)

前回の記事を書くにあたり今一度、足裏の感覚について

  1. 足裏のベクトル

  2. 足裏に対しても腰腹同量メソッド(身体・意念の全身膨張)の一部として捉える


この二つを確認してみた。今までは当然の成り行きとして2を行っていたので、正直、あまり意識して違いを観察したことがなかったのだ。


実際にどうだったか?


感覚的には、動きのキレが劇的に変化することが感じられた。なので「足裏のベクトル」ではなく「足裏メソッド」と言えるものだ、と前回の記事の最後に記載した。

足裏メソッド(足裏も外側へ膨張&発勁)
足裏メソッド(足裏も外側へ膨張&発勁)

では実際に対人の場合はどうなのか? 気になる所。早速、武芸塾の稽古で試してみた。

  • 捌く時に用いる

  • 技をかける場合

  • 入り身する時に使う


※足裏メソッドは意念非衝が分かる、出来る人が対象になる


この辺りを色んな技で試してみた。もちろん、私だけではなくその日の稽古に参加した塾生にも試してもらった。


足裏のベクトル(初級者が足裏の居つき解除を知るには必須の技術なのだが)と比べると、試した全員が「これはイイ」とのこと。やっている本人も自覚できる程にパフォーマンスがアップする。


脇から見ていると尚更、違いが歴然だ。相手が胸持ちに来た時に捌く時、今まで見せたことの無い動き、軽やかさ、速さで捌いている。その様な状態なので、実際に技をかける時も今まで以上にスパッと技が決まる。


入り身でも、相手の脳をバグらせるとも言えるし、鮮やかな動きで相手に近付く、兎に角、足裏のベクトルとは次元が違う。


足裏のベクトルは粘っこく、そのため動きも鈍く、若干、相手に対応されてしまっている感がある。対して、足裏メソッドは軽やかで動きが軽く、相手に気取られていない様に感じる程だ。


現状、合気レベルから意念非衝も明確に分かると思うので、この辺りから取り入れると良いのではないかと思う。

 

正中心練磨を行っている初期メンバーから「足裏のベクトル… ちょっと苦しいですよね? 今は正直、やりたくない」との意見があった。


足裏のベクトルの詳細記事はこちら↓

足裏のベクトル
足裏のベクトル(逆にする前)

私自身、正中心練磨の姿勢を決めたら、足裏のベクトルは必要がない、ことを体感していたので、自然な流れとして何も言及していなかった。


ところが、正中心練磨に移行している初期メンバーから先述の意見があったので、今回、改めて記事にしようと思った。そうなると多分、止めずに続けている方もいるのではないだろうか。


武道・武術の世間一般的には、足裏の居つきは、中々、言及する人がいない。恐らくこれも一つの原因で「あなたが出来る様になるかどうかはやってみないと分からない、その才能があれば私の様になれるだろう」みたいなことを言う先生、師範が存在するのだろう。


足裏に関してのシステマティックな技術伝承は、ほぼ皆無と言って良いのではないだろうか。


武芸塾で提唱している足裏のベクトルは、居つき解除をするにあたって重要な技術だ。とは言え、何時までもやるものでは無いが、では、何時までやったら良いのか?


正中心練磨に入ると、それ以前の技術を総動員(何も考えなくてもその様な身体になっている)しつつ、今までと違う概念が加わる。この時に、足裏のベクトルの概念が邪魔になる。


正中心練磨から見ると、足裏のベクトルを行うこと自体、少々、姿勢が甘くなってしまう。よくよく考えると、そうなっている。ここが変わるだけでも正中心練磨の姿勢の正確度が上がる。


Healing&Amulet 12ヶ月講座プロコース の会員が、オンラインレッスンで腰腹同量メソッドを行っていた時のこと。足裏のベクトルをやらずして居つかない感覚を感じていた。なんと一か月目の受講生なのに… とても感が鋭い。


とは言え、一度、足裏の居つきに関して意識的に取り組まないと、出来たり出来なかったりになってしまうだろう。


直感で、なんとなく出来てしまっている場合、あとあと厄介だ。往々にして、その様な人は何故できるようになったのか? を考えず、自分を特別視してしまう。


自分は勘が鋭くない、と落胆しなくても大丈夫。私も初めは全く、分からなった。だからこそ、足裏のベクトルという技術が存在する。


正中心練磨にまだ移行していない方は、頭の片隅に入れておいて欲しい。そして正中心練磨に移行している方は、確認して欲しい。


  1. 足裏のベクトルを行いつつ、正中心練磨の姿勢を決める

  2. 足裏のベクトルを止めて、純粋に正中心練磨の姿勢を決める


中庸・均等で腰腹同量メソッド(全身膨張)、同様に足裏も居つかずに全身膨張する。どちらが、より正確度が上がるか、どちらを選択したくなるか?


私は、より正確度が上がる方を選択したいので、正中心練磨に移行した頃から足裏のベクトルは止めていた。


正中心練磨に移行する前の方であっても、この情報を知ったら、思わず試してみたくなるかも知れない。もし足裏の居つきがハッキリと自覚できているのであれば、挑戦してみるのもありだと思う。


足裏のベクトルが昇華して、足裏メソッドと言っても良い程の感覚、動きを手に入れることになるだろう。

 

足裏のベクトル。これは武芸塾の初期に学ぶ技術。これが出来ると足裏の居つきを大幅に減らすことが出来る。


大幅にとは、正中心錬磨の観点からであって、一般的な武道・武術から見たら足裏の居つきが無くなると言っても過言ではない。


元々は、高木一行先生が提唱していた技法で、下図のようなイメージで力を流す。


高木先生が提唱していた足裏のベクトル

この技法を立体的に捉え、ベクトルの方向操作と繊細精妙に行う方法を武芸塾では伝授している。高木先生が提唱していた足裏のベクトルと比べると、更にハイレベルな内容になるのだが、この発想を知らなかったら、そこまで足裏に気を使わなかったかも知れない。


因みに佐川派大東流だと「足裏から地面に力を流す」と言うだけで(約6年前)、これ以上の説明は無い。足裏のどの部分?どの方向に? など、解釈の仕方によって効果は全く変わってしまうだろう。


どのように流せば良い?

当時、佐川派大東流2段指導補助の先輩(私が初段の時)は、公には言わなかったが地面に力を流すと居つくことに気付いていた。感覚が鋭い。



ここからは「合気」を用いた居つかない、相手に察知されない技術を紹介したい。


目の前に相手がいて、入り身をする場合が分かり易い。


よく言われるのが「蹴らずに入る」。そうすれば相手に察知され難い入り身ができる。


しかし現実問題、蹴らないと前に進めない。なので膝の力を抜いて前に倒れる様にすれば、蹴らずに進める。これがオーソドックスな技法だろう。


この技法、よく観察すれば膝の力を抜いた時の感覚(フワッとした感覚)を生み出している。この感覚で動かれると、相手は察知し難い。


ごく一般的な人間は、

  • 目に見える動き

  • 蹴った時に生じる微弱電流(居つき)


を感じ取って動きを察知している、認識している。生まれた時からその様に、何度も何度も周囲から躾けられているので、その様に反応する。


この微弱電流を生じさせない方法が、居ついていない状態であり、フワッとした感覚だ。


足裏のベクトルは、いちいち膝の力を抜かなくても、その感覚を即座に再現するための技術とも言える。そのために練功をする。どちらが優れているかは、言うまでもないだろう。


1.初めは対人稽古で、その感覚が出来ているかどうか? を互いに確認し合う

↓

2.合気を知ると、相手が反応しているか? 察知しているか? を感じ取れる様になる

↓

3.相手がつい反応してしまう察知してしまう微弱電流が発生しない様に、入り身をする


ここまで来ると足裏だけでは無く、全身の操作にもなる。つくづく思うが合気は万能だ。


この感覚で入り身をすると、受け手は感覚が変になる。いわゆる、脳がバグる状態。ゆえに通常の反応ができなくなり、反応が遅れる。


この感覚で街を歩いていると、周囲の人がどうも歩きにくい様で、こちらにフラフラと近づいて来ることもある。なので周囲に人がいる時の練習は、ほどほどに気を付けた方が良いかも知れない。




 
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