蹴らずに動く方法 足裏のベクトル&合気
足裏のベクトル。これは武芸塾の初期に学ぶ技術。これが出来ると足裏の居つきを大幅に減らすことが出来る。
大幅にとは、正中心錬磨の観点からであって、一般的な武道・武術から見たら足裏の居つきが無くなると言っても過言ではない。
元々は、高木一行先生が提唱していた技法で、下図のようなイメージで力を流す。

この技法を立体的に捉え、ベクトルの方向操作と繊細精妙に行う方法を武芸塾では伝授している。高木先生が提唱していた足裏のベクトルと比べると、更にハイレベルな内容になるのだが、この発想を知らなかったら、そこまで足裏に気を使わなかったかも知れない。
因みに佐川派大東流だと「足裏から地面に力を流す」と言うだけで(約6年前)、これ以上の説明は無い。足裏のどの部分?どの方向に? など、解釈の仕方によって効果は全く変わってしまうだろう。

当時、佐川派大東流2段指導補助の先輩(私が初段の時)は、公には言わなかったが地面に力を流すと居つくことに気付いていた。感覚が鋭い。
ここからは「合気」を用いた居つかない、相手に察知されない技術を紹介したい。
目の前に相手がいて、入り身をする場合が分かり易い。
よく言われるのが「蹴らずに入る」。そうすれば相手に察知され難い入り身ができる。
しかし現実問題、蹴らないと前に進めない。なので膝の力を抜いて前に倒れる様にすれば、蹴らずに進める。これがオーソドックスな技法だろう。
この技法、よく観察すれば膝の力を抜いた時の感覚(フワッとした感覚)を生み出している。この感覚で動かれると、相手は察知し難い。
ごく一般的な人間は、
目に見える動き
蹴った時に生じる微弱電流(居つき)
を感じ取って動きを察知している、認識している。生まれた時からその様に、何度も何度も周囲から躾けられているので、その様に反応する。
この微弱電流を生じさせない方法が、居ついていない状態であり、フワッとした感覚だ。
足裏のベクトルは、いちいち膝の力を抜かなくても、その感覚を即座に再現するための技術とも言える。そのために練功をする。どちらが優れているかは、言うまでもないだろう。
1.初めは対人稽古で、その感覚が出来ているかどうか? を互いに確認し合う
↓
2.合気を知ると、相手が反応しているか? 察知しているか? を感じ取れる様になる
↓
3.相手がつい反応してしまう察知してしまう微弱電流が発生しない様に、入り身をする
ここまで来ると足裏だけでは無く、全身の操作にもなる。つくづく思うが合気は万能だ。
この感覚で入り身をすると、受け手は感覚が変になる。いわゆる、脳がバグる状態。ゆえに通常の反応ができなくなり、反応が遅れる。
この感覚で街を歩いていると、周囲の人がどうも歩きにくい様で、こちらにフラフラと近づいて来ることもある。なので周囲に人がいる時の練習は、ほどほどに気を付けた方が良いかも知れない。




コメント