YouTube動画、まだ見ていない方はどうぞ。
受けを取ってもらった塾生から撮影翌日に感想を頂いた。
「昨日の稽古でご指導いただきました『干渉しないライン+脳乱身+サンリン勁』 今朝になり腰・左肘がかなり重い感じでした。超強力な技です。過去に痛めた部位です。私の感想ですが、他の技以上に練功が浅い方が受けを行うのは危険に感じました。」
技を掛ける側は、干渉しないラインがズレなければ軽く技がかかるので、そこまで危険という実感が無いのだが… (私自身も実際に技を受けてみると納得)
この塾生は武芸塾7段、武芸塾立ち上げた初期(2021年1月~)から稽古に参加し、ずっと練功を続けてきた方。4年以上、練功している熟練者だ。
干渉しないライン自体は、以前から「ぶつからないポイント」として稽古していたのだが、それをラインとした方が分かり易い、イメージし易いようで名称を変更した。
過去にも似たような動画はアップしているのだが今回、改めて撮影するきっかけになったのは、当日の朝に気付いた「干渉しないラインの長さの調節」だ。
このラインをどこ迄にするか?で相手の反応が変わる。少しだけ崩したいのであれば短いラインで。床まで崩したいのであれば床まで倒れるラインを見て技をかける。
動画前半では、分かり易く横面打ちで行った。
撮影前、当日朝に気付いたことが本当に有効なのか?をこの動画に出ている7段の塾生で試してみた。
すると効かない、干渉しないラインは合っている筈なのに… 彼曰く「身体に効いていない」とのこと。
長年、練功をしているため、身体が丈夫で正確に働き掛けないと全く動かない。動画内では反応良く、スパッと効いているように見えるが、それはラインがしっかりと合っているからで、少しでもズレると忖度してくれないので動いてくれない。
直ぐに気付いたことがあり、そこを考慮、修正すると今度は簡単に効くようになった。何が原因だったか?
横面打ちは首や顔を狙われる為、どうしても意識する部位が腕に偏りがち。本当は全身にも利かせなければいけないのに。塾生同士の稽古でも初めは、同じ過ちに陥っていた。しかし、そのことを考慮し調整すると、その干渉しないラインが変化し、ピンポイントで出来る様になっていた(練功度合いによって程度の差はあるが)。
そのラインを見るコツは、やはり無段階別次元・深い次元に入れるかどうかにかかっている。日々の練功によって中庸・均等の精度が上がっているかどうか?
1回2時間の稽古をしていれば周囲の塾生の影響を受けてある程度、無段階別次元・深い次元に引っ張られて、見える、出来るようになるが、稽古を離れればどんどん、通常の状態に戻ってしまう。地力をつけるためには、的を射た練功を日々行うしかない。
動画後半では、四つに組んで倒すことで行ってみた。
これも干渉しないラインがズレていなければスパッと効く。先ほどの横面打ちとは、全然違う干渉しないラインを攻めなければならない。
一応、記載しておくと、化勁されるとそのラインが消える(薄まる)ので、効き難い、若しくは効かない。だからと言って無意味な訳では無く、そのラインを見る目を養うと中心力を使う場合も勿論、あらゆる場面、技術で役立つ。
以前の記事でも書いたが、上級者程、何時いかなる時でもそのラインしか攻めていない。このラインが最も効率良く無駄なエネルギーを使わずに技をかけられる。
横面打ちでは、掴む場所が無いので危険と感じ、動画中、受け手が断っていた「脳乱身+サンリン勁」を加えてやってみると、更に綺麗に倒すことが出来た。受け手は更にキツかった様だ。これが冒頭の感想になる。実際に私も受けてみてキツかった。
四つに組んだ時もラインをどこ迄にするか?で相手の動きが変わる。不思議なのだが。
少しだけ崩したいのであれば短いラインで。床まで崩したいのであれば床までのラインを見て技をかける。これを知って動画を見ると、その様な手振りをしているのが分かると思う。
既にお気づきの方もいるかも知れないが…
ラインをどこ迄にするか?になると、動き続ける相手の身体の干渉しないラインを追いかけるのとは違い、まだ起きていない未来の干渉しないラインを見ている。そう未来を見て感じて技をかけている。
撮影日の翌日、日曜日にもこの技術をメインに稽古した。全員が朦朧となりながら?2時間交互に色んなシチュエーションで技をかけ合った。かなりキツかった様で、稽古後のお茶会に参加せずに帰った塾生もいた。
初期メンバーで正中心練磨を長くやっている塾生は、キツいけどそれが楽しいみたいな感じで、お茶会でもボーっとしながら色んな話題で盛り上がっていた。
今回、初めて感じたことがある。それは…
こんなキツい稽古に付き合ってくれる塾生に、本当、感謝しかない。




